親父
親父は毎日僕たちのために仕事をしている。
小学校の頃までは休みの日に僕たち兄弟と野球したり、買い物に連れてってくれたりした。
そんな父が大好きだった。
だけど、中学くらいから親父と話す時間は減っていった。
部活が終わって家に帰ると、親父がお酒を飲みながら仕事の愚痴をもらしていた。
そこらへんから、なんとなくダサいなと思うようになった。何を考えているのか分からなくなった。
高校でもメシを食べたら部屋で自分の時間を過ごしていた。
だから、さらに親父とは距離が出来るようになった。
大学に入ってから、一人暮らしをするようになって親のありがたみを感じるようになったがそれでも、親父とは照れ臭くてまとめな話をしなかった。
そんな親父が最近、仕事中にケガをして手術をする事になった。
手術日に親父と会ったが、今までに見た事ない不安な顔をしていた。
そんな親父の顔をみて僕が頑張って親父や母ちゃんや妹の事を支えていきたいと思った。
だから、今どんなにみっともないと言われていようが死にものぐるいで頑張っていく。