書を評する、略して書評③(イシューからはじめよ)
書評イシューからはじめよ
今回僕は「イシューからはじめよ」を読んだ。
この本を読もうと思った理由は、問題が起きた時に何が問題なのかがよく分からない事が多いからだ。
この本を読めば何かヒントが分かるかもしれないと思って読んだ。
この本は簡単にいうと、複数ある問題の本質を見極めていき、問題を一つに絞って解決していくためにはどうすればよいかという内容だ。
その中でも、特に印象に残った内容は、
・イシューに答え出して仮説を立てる事だ。
例えば、「ゲームの市場規模はどうなっているか?」だと単なる設問に過ぎないが、
「ゲームの市場規模は縮小に入りつつあるのではないか?」
と仮説を立てる事で答えを出せるイシューへと変わっていく。
これだけでも様々な内容を効率よく進めていく事が出来る。
このようなイシューが「良いイシュー」とされる。
ちなみに良いイシューには3つの共通項があるみたいだ。
1.本質的な条件である
2.深い仮説がある
3.答えを出せる
との事だった。これから、問題を立てる時はここを意識しながら取り組んでいこうと思う。
イシューを見極めた後は、「解の質」を高めていく作業だ。
解の質を高めていく時に大事なのは、
・イシュー起点でストーリーを組み立てる事だ。
例えば、
「現在、国内の大学が行っている統廃合やコスト削減は財源問題の解決策となるか」
という内容から、
1.日本の大学は主要大学であっても、根本的に資源が足りていない
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2.日本の主要大学と海外のトップ大学との違いは、(一般に言われるような)学費や事業収入によるものではなく、巨額の投資収入・国からの助成等の構造的な収入構成による
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3.投資・助成いずれにおいても、海外トップ大学は日本の大学とはまったく異なるレベルの資金規模とそれを取り込むしくみをもっており、それは簡単に追いつけるものではない
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4.以上を踏まえると、現在日本の大学が行う業務改善や統廃合といった方法では、世界のトップ大学に伍す大学運営が実現できるとは考えにくい
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5.海外のトップ大学並みの経済基盤をつくろうとすれば大学の自主財源確保と国からの助成のケタ違いこ増額を目標として設定し、そこに向けたロードマップを描くべき
というようにどんどん解の質を高めていく事が出来る。
このイシュー分析のポイントは、
劇的に生産性を高めるには「このイシューとそれに対する仮説が正しいとすると、どんな理論と分析によって検証できるか」と最終的な姿から前倒しで考える。
「イシューを分解すること」、「分解したイシューに基づいてストーリーラインを組み立てること」である。
イシューを分解する時の大事な点は、
*ダブりもモレもなく砕くこと
*本質的に意味のある固まりで砕くこと
*「WHERE」→どのような領域を狙うべきか
「WHAT」→具体的にどのような勝ちパターンを築くべきか
「HOW」→具体的な取り組みをどのように実現していくべきか
の型を使って整理することである。
ここらへんが自分が読んでいった中で特に勉強になった。
生産性を高めて成果を出すためには、この考え方はとても大切である。
だが、正直内容が難し過ぎて理解は中々出来なかったので、もう一度読んでいきながら実践していく。